リニア残土でかさ上げ 中川村片桐小和田地区

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村がかさ上げ工事を計画している片桐小和田地区

中川村は、JR東海のリニア中央新幹線関連工事で発生する残土などを活用し、天竜川西側に面し災害時に冠水する恐れのある片桐小和田地区の土地のかさ上げ工事を行う方針を、9日の村議会全員協議会で示した。村が主体となる事業で、リニア残土を活用するのは初めて。対象範囲は農地を中心とする約30ヘクタールで、土砂約60万立方メートルの使用を想定。災害に強い安全な地域づくりや農地改善によるスマート農業の推進を目指す。

小和田地区ではここ数年、大雨で天竜川の水かさが増し、一部農地が冠水。大規模災害時には、大半の農地が水没し、家屋が浸水したケースもあったという。平成18年7月豪雨(2006年)で浸水しなかったのが、地区の中心部を横切る国道153号。計画では、国道の高さにまで土地をかさ上げすることで、冠水被害の軽減を図る。工事対象は国道よりも低い位置にある土地。大半が農地で、最大で高さ3メートルほどの埋め立てを見込む。住宅も含まれる可能性があるという。

計画では、現在の農地の土壌をいったん除去してから、リニア残土や小渋ダム堆積土などを埋めて、取り除いた土を戻す計画。来年度に一部区画で米を試験栽培し、影響を調べる。農地改善を図ることで、農地の集約化や大型化、先進技術によるスマート農業の実施などを目指す。

村は近く、同地区での土地改良事業や河川改修事業などについて、 国土交通省天竜川上流河川事務所や 県伊那建設事務所と協力して取り組む申し合わせ書を3者で締結する。同事務所などに対し天竜川堤防整備を要望していく。

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