諏訪バイパス見直し要望9割 下諏訪町第四区

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諏訪バイパスがトンネルから出てくる方向を指し示す地元住民=下諏訪町武居地区

国土交通省が事業化を目指す国道20号諏訪バイパス未着手区間(諏訪市四賀―下諏訪町東町)のルート・構造原案をめぐり、バイパスが通過する下諏訪町武居地区の95%が「トンネル化など地域を分断しないルートへの見直し」を求めていることが9日、下諏訪町第四区バイパス対策委員会が全世帯を対象に実施したアンケート調査で分かった。同委員会はバイパスに賛成の立場だが、ルートの見直しを求めていく方針を固め、近く要望書を同町に提出する予定だ。

昨年9月に国が発表したルート・構造原案は、武居地区でトンネルを出て明かり部(地上部)となり、諏訪大社下社秋宮と下諏訪向陽高校の間で 町道御射山道線と立体交差する。上下線それぞれにアクセス道路を整備して町道と接続する計画となっている。

同委員会はルート・構造原案発表後に地区内の住民から寄せられた100以上の意見を精査。各世帯に周知した上で、今年1月上旬から中旬にかけて4区(武居、上久保、久保海道、湖畔町)の380世帯を対象にアンケートを行い、309世帯(81.3%)から回答を得た。

委員会によると、ルートに関する設問では「地域を分断しないルートへの見直し」「原案に賛成」「武居地区の判断に委ねる」「無選択」を尋ねた。「見直し」を求める回答は四区全体で90%、武居地区では95%に達した。原案のルートや構造に賛成する意見は5%以下だった。

委員会は2月以降、国交省長野国道事務所や県諏訪建設事務所、町と協議し、住民要望に沿った対応を求めたが、国側は「適切に判断し、すでに決定したもの」「手続きが進んでいるので変えることができない」と語り、議論は平行線をたどっているという。

諏訪バイパスのルートが都市計画決定された1972年以降、武居地区では下諏訪向陽高校が開校し、宅地化も進んだ。同委員会の宮澤修委員長(64)は「より良いバイパスにするために区を挙げてアンケートなどの活動をしてきたが、住民不在の進め方に強い憤りを感じている。住民ありきで住民生活を優先したバイパスを整備してほしい」と話している。

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