リニア関連工事中川で着手 県道2トンネル掘削

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リニア中央新幹線南アルプストンネルの発生土運搬路線となる県道松川インター大鹿線に新設する2トンネルの安全祈願式が8月31日、中川村大草の西下トンネル(仮称)掘削地点付近で行われた。リニア関連では県内初となる工事の起工式。JR東海、県、周辺自治体の関係者ら約30人が工事の安全を祈願した。

JRによると、2トンネルのうち、新設する西下トンネルは小渋ダム入り口横にある既存の西下トンネル西側カーブ沿いに施工ヤード(作業場)と坑口を設け、東側にある四徳大橋方面へ向けて全長878メートルのトンネルを掘り進む。すでに県道沿いには高さ3メートルの仮囲いを設けた。

四徳渡トンネルは、起点と終点に広い場所がないため、既存滝沢トンネル西側の小渋ダム側に施工ヤードを確保。作業用の横坑を設けて東西へ向かって全長1201メートルのトンネルを掘る。

掘削は準備工事を経て来年1月から開始。2018年4月末に完成する計画。幅員は片道3.3メートルの2車線。掘削作業は24時間態勢で行い、準備工事は午前8時~午後5時、資材・発生土運搬は午前7時30分~午後5時30分。休工は日曜日。

JR主催の祈願式には、地元から中川村の河崎誠副村長や、県道改良促進期成同盟会長で下伊那郡大鹿村の柳島貞康村長らが出席し、神事を行った。柳島村長は「県道は長年住民が改良を求めた歴史がある。安心安全な道になることを期待したい」とし、「計画段階では中川村には大変な協力を頂き感謝している」とも述べた。

■南アトンネル長野工区 秋にも本体着工

JR東海は、リニア中央新幹線の南アルプスを貫く山岳トンネル(約25キロ)のうち、長野工区(約8.4キロ)について今秋にも本体工事に着手したい意向を示している。8月31日、中川村で開いた県道新トンネル安全祈願式後、JR東海中央新幹線建設部名古屋建設部の澤田尚夫担当部長は、長野県側の坑口となる下伊那郡大鹿村で9月7日、住民を対象にした工事説明会を開きたい考えを明らかにした。

澤田部長は、本体工事について「大鹿村ではこれまで環境影響調査の内容や道路改良の説明をしてきた。住民の方の不安は工事用車両の通行路線や台数、(南アルプストンネル)坑口付近の自然環境への心配などということが分かったので、住民説明会では憂慮される点について具体的に説明したい」と述べた。

大鹿村内では、同トンネル掘削の発生土を運搬する県道赤石岳公園線の拡幅工事について住民の賛否が分かれており、釜沢地区では先月末行った工事説明会への住民出席を巡り、自治会役員が退席する場面があった。澤田部長は「大半の住民が出席してくれたので、釜沢の住民説明会はできたものと考える」との認識を示した。

また、南アルプストンネル掘削の発生土については、現況で 「松川町内の候補地に運びたい」とし、一部の土地は 地権者との交渉に入っていることなども明らかにした。

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