地元産二条大麦のウイスキー 仕込み始まる

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麦芽を粉砕用の機械に投入する関係者=本坊酒造マルス信州蒸留所

駒ケ根市と宮田村で栽培した二条大麦「小春二条」を原料としたウイスキーの仕込み作業が11日、同村の本坊酒造マルス信州蒸留所で行われた。6次産業化の取り組みとして両市村や酒造会社、JA上伊那などが進めるプロジェクトの一環で、地元産二条大麦100%のウイスキー製造は2年目。前年の約4倍に上る7.5トンの麦芽を仕込む。発酵、蒸留を経て1週間後にはたる詰めし、3年以上熟成させる予定だ。

農産物の6次産業化や水田の新たな転作作物を探る中、2015年度に始めた取り組み。両市村で「小春二条」を試験栽培し、17年からは収穫した麦を原料にした地ビール「宝剣岳Ale(エール)」を醸造している。

地元産の麦のみを使用したウイスキー造りは昨年スタート。持ち込まれた麦芽は同蒸留所内で粉砕され、お湯と混ぜて糖化。これをろ過した麦汁は発酵、蒸留を経てたる詰めされる。今年は麦芽の量が増えたため、8回に分けて仕込み、3年後には700ミリリットル瓶で約6000本分のウイスキーとなる見通しだ。

製造主任を務める同社の佐々木雄介さん(36)は「上伊那産の麦芽は香ばしさやロースト感があり、食べてもおいしい。ウイスキーとしても期待できる」と品質に太鼓判。熟成させることで「クリーンで豊かな味わいに仕上がれば」と期待している。

市農林課によると、昨年は両市村の9農家が約614アールの農地で「小春二条」を栽培し、約12トンの麦を収穫。今年は農地を885アールに拡大し、約28トンの収穫を見込む。

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