中ア千畳敷で雪崩 登山客5人巻き込まれる

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中央アルプス千畳敷の八丁坂付近(標高約2680メートル)で14日雪崩が起き、5人の登山客が巻き込まれた。いずれも自力で脱出したが、一人が軽傷を負い市内の病院に搬送された。中アでは1月にも雪崩による山岳遭難が発生している。春山シーズンが本格化する中、県警や山岳関係者らは「十分な装備と計画をして冬山に臨む覚悟を」と注意を呼び掛けている。

ホテル千畳敷によると、現場は12日夜から13日にかけて新たに50センチ以上の降雪があった。斜面に雪質の異なる湿った重い雪の層が生まれ、気温が上がると新雪が崩れる表層雪崩が起きやすい環境だった。14日の雪崩では、巻き込まれた登山客全員が位置情報を知らせるビーコンを持っていたことが早期発見につながったという。

救助に向かった中央アルプス地区山岳遭難防止対策協会隊長の北原大司さん(64)は「山の状況は刻々と変わる。十分な装備や計画はもちろん、現地で最新の情報を聞いて、経験を過信しすぎないで行動してほしい」と話す。

1月31日に発生した小規模な雪崩では、けが人はなかったものの登山客5人が巻き込まれた。1995年には登山客4人が死亡した事故も発生。一帯は雪崩が多発することから「雪崩の巣」とも呼ばれている。 

県警や駒ケ根署によると、中アでは今年に入って4件の山岳事故が発生。先月8日には悪天候のため行動不能となった登山客の男性が死亡する事故が起きるなど、1人が死亡、3人が負傷している。

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