美和ダムストックヤード 試験運用前に見学会

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高所作業車に乗って高い位置から美和ダム再開発ストックヤードを眺める参加者=伊那市長谷

国土交通省三峰川総合開発工事事務所は20日、伊那市長谷黒河内の美和ダムに設けた「再開発ストックヤード」の見学会を現地で開いた。新年度からの試験運用を前に、ダム長寿命化の目的で建設した国内初の巨大な「湖内堆砂対策施設」を一般に公開。参加した住民30人は、高所作業車に乗って高い位置からヤード全体を見渡し、「すごい大きい」などと歓声を上げた。

ストックヤードは、長さ220メートル、幅40メートル、高さ5.5メートルのコンクリート製構造物。ダム上流から湖内へ流入する土砂を一度蓄え、増水時にダム西側の土砂バイパストンネルへ向けて水と共に流し、湖内の土砂堆積を軽減する。

施設は2015年に着工。新年度から3年間を掛けて試験運用しデータを収集する。今後、湖底にたまった土砂を吸い取るポンプ式のしゅんせつ船を配備。船とストックヤードを配管でつなぎ、土砂が混じった水ごとヤードに送って、土砂だけを蓄える作業にも入る。建設費を含む総事業費は約523億円。

見学会で参加者は、国交省の職員から施設の概要や一連の施設が長年の実験を経て実現した経緯を聞いた。続いて高所作業車で展望体験や工事で空撮に使う小型無人機(ドローン)の操縦、最後はヤードの壁面に思い思いの落書きをして楽しんだ。

参加した長谷小4年生は「施設の大きさに驚いた。今はきれいな床だけど、砂が入ったヤードも見たい」と期待した。三峰川総合開発工事事務所の佐口克彦副所長は「施設は外から見るのと内側から見るのではイメージが違う。工事への協力をいただいた地元の皆さんに中を見てもらえてよかった」と話した。

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