上川の河口・右岸整備工事 進捗状況を報告

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沈殿ピット工が行われる上川河口部

県諏訪建設事務所は22日、諏訪市役所で開いた上川河川整備促進連絡会で、上川河口部で計画する沈殿ピット工と上川右岸に設置を進める植生水路工の進捗状況を報告した。河口部から除去する堆積土の処分先確保に苦慮しているとし、受け入れ可能な場所の情報提供を呼び掛けている。

建設事務所によると、諏訪湖の浄化対策で進める沈殿ピット工は、汚濁物質を沈下させる「沈殿ピット」を上川河口部に設置し、堆積土を搬出して湖内への流入を抑制する。また河口部には出水時に流入した土砂が大量に堆積しているため、堆積土を取り除いて流下断面を確保する。

堆積土は3200立方メートルを除去する計画。うち沈殿ピット部は800立方メートルで、土砂の成分分析をした上で処分する。現在は諏訪湖漁協との調整に基づき、ワカサギの遡上に配慮して4月16日までは工事を中断している。工期は今年7月まで。

鷹野橋下流の上川右岸に設置された植生水路工

上川右岸河川敷の植生水路工は、諏訪市四賀の鷹野橋付近で行っている。延長1020メートルのうち2017年度に420メートル、20年度に240メートルを整備した。21年度以降に最上流の270メートルと最下流の90メートルを設置する。水路幅は4~11メートルで、上川の水を取り込み水路内のヨシで窒素やリンなどを吸収させ、諏訪湖への流入を軽減する。
 
連絡会では、上川や宮川の堆積土しゅんせつの進捗状況の説明もあった。出席した漁業者から「上川河口の堆積土から有害物が出ないか心配」といった懸念が出されたほか、流域の住民は「災害が心配。堆積土の除去は繰り返しやってほしい」と話していた。

建設事務所整備課の河原輝久課長は「上川では引き続き必要な整備を進めていく。川の断面をしっかり確保して、スムーズに流れるようにしたい」と語った。その上で、堆積土の処分先確保に理解と協力を呼び掛けた。

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