諏訪湖のワカサギ採卵 遡上少なく推移

LINEで送る
Pocket

採卵事業に必要なワカサギの親魚の捕獲が例年を大きく下回っている。25日朝、上川ではわずか300グラムしか捕獲できなかった=25日午前6時50分ごろ

諏訪湖の主な流入河川で諏訪湖漁業協同組合などが実施している遡上するワカサギの採卵事業で、親魚の捕獲量が例年の同じ時期に比べて大きく下回っている。やな場を設置する河川のうち、捕獲量が多い諏訪市の上川では25日朝、渋崎採卵組合(伊藤忠雄組合長)が前日に仕掛けた網を2枚引き上げたが、捕獲量はわずか300グラム。伊藤組合長(80)は「この時期なら10キロ単位で捕れてほしいね。グラム単位ではお話にならない」と肩を落とした。

同採卵組合は、やな場を3月上旬に数日かけて設置。8日から漁を始めた。初日は約1キロ、その後は捕獲量が落ち、100グラムの日もあった。いったん捕獲を見送り、24日から再開していた。

昨年3月24日朝の同川での取材時には約4キロを捕獲したが、この際に同組合員たちは「いや、少ないなあ」と話していた。今季の状況について伊藤組合長は「この状況が続くようだと、大変厳しい。ただ、近年にも4月後半になって一気に捕獲量が増えたこともあった」と今後に期待を寄せた。今月中は捕獲網の設置を再び見合わせる。

諏訪湖漁協によると、やな場を設置する上川以外の河川でも捕獲量は少ない。4月以降の増加を期待している。武居薫組合長(70)は「今はワカサギの遡上を待つしかない。今季の採卵事業については、4月上旬から中旬にかけての状況が大変重要になる」と話していた。

諏訪湖のワカサギ卵は自湖放流だけでなく、全国の湖沼にも出荷され、漁業資源や釣りなどのレジャーを支えている。

おすすめ情報

PAGE TOP