2016年09月02日付

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テーマの決め方や内容の分かりやすさ、色使い。1枚の紙に工夫が凝縮されていた。統計グラフコンクールの審査会を取材した際の感想だ▼統計知識の普及や表現技術の研さんが目的に全国規模で催され、今年64回目を数える。小学生の出品が多いが、中学生や一般の作品も見られる。ごみを減らす方法など身近な問題、リオ五輪で関心の高い競技は何かといった旬の話題、駅前活性化の課題や選挙権について取り上げるなど着眼はさまざま▼数十人にアンケートを取り、傾向を導き出す。「サンプル数」も重要な要素。同じ学校に通う児童からアンケートを取るだけでなく、街に飛び出し、テーマについて100人に聞き取り調査をした子どももいたという。パソコンの部門もあるが、まだ手書きが主流のようだ。イラストも描く。一つの作品を仕上げるまで根気の要る作業の連続だと想像できる▼統計を取り、まとめや考察をする。審査員の一人の小学校教諭が「プレゼンテーション(提案)の力につながる」と話していた。数字で示す統計結果はいろんな提案を裏付ける根拠にもなる▼自分自身も含め手間のかかる統計は苦手という人も多いと思う。でも統計は社会の動態を捉える点で重要だ。最初は大変だけれど、続けるとまとめる楽しさが出てくるのかもしれない。テーマは何でもいい。調べて自分なりの発見があれば、やりがいにつながるだろう。

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