サポーター制度創設へ 農業実践大学校新校長

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大学校の新しい取り組みや今後の方針について説明する新校長の大杉氏=八ケ岳中央農業実践大学校

八ケ岳中央農業実践大学校(原村)の校長に、1日付けで副校長を務めていた大杉立氏(70)が就任した。取材に、新年度事業の一つとして、同校の課題について助言や支援活動を行うサポーター制度を始めることを明らかにした。「地域の皆さんと一緒にやれることを探したい。地域の力を借りたい」としている。

大杉氏は農林水産省の研究機関を経て2001年から16年3月まで東大教授を務めた。17年4月から東京農業大学客員教授。20年4月から同大学校副校長に就任した。

同校は8年ほど前から国の補助金が受けられなくなったことを契機に財政悪化が続き、昨年10月、財政基盤の強化策として大規模酪農施設(メガファーム)を同校敷地へ誘致する計画を公表。反対運動の高まりを受けて今年1月に計画を白紙撤回した。

こうした経過の中で、改めて大学校が地域住民と深く関わって存在していることを痛感した-と説明。地域住民の多様な意見を集約し、大学校の今後の在り方について議論を深め、具体的な活動に結び付けるため、サポーター制度の創設を決めた。

サポーターはボランティアスタッフとして20人ほどを募集する。個人として登録してもらい、得意分野に応じて農作業や生産物販売、環境整備など同校の個別課題について具体的な助言や支援活動を行ってもらう予定。期間は3年間。応募締め切りは4月末。

このほか21年度の基本方針として、東京事務所を住所のみ残して実質的に閉鎖する。事務所を同校に移し経費の大幅カットにつなげる。また、財政立て直しのため、当面および長期的な資金確保が急務とし、スポンサーの獲得や土地の有効活用を早急に進める方針。企業や大学との共同研究にも力を入れる。

大杉氏は「学生にとって魅力ある大学校を再構築し、学生数を回復させたい。新しい農業技術も教えたい。大学校を知ってもらう情報発信にも取り組む」と抱負を述べた。

サポーター制度の概要や申込用紙は同校ホームページから印刷できる。

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