日本禁煙友愛会 65年の歩みたどる特別展

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日本禁煙友愛会の歴史を振り返る特別展=伊那市創造館

伊那市に本部を置いて禁煙運動に取り組み、昨年3月に解散した「一般社団法人日本禁煙友愛会」の65年の歩みをたどる特別展が市創造館で開かれている。同館に寄贈された写真資料や記念品、表彰状など約100点を展示。伊那谷で生まれ、育まれた同会の足跡と功績を振り返る。6月21日まで。

同会は1955年8月、初代会長を務めた同市の故小坂精尊さんら10人が禁煙友愛運動を呼び掛ける任意団体を設立したのが始まり。県内を中心に約70支部を設け、最盛期の会員は4万5000人に上る。活動は禁煙の啓発運動にとどまらず、社会福祉にも力を注ぎ、喫煙規制の法律を求める政府への請願運動にまで発展したが、高齢化に伴う会員の減少が続き、長い歴史の幕を下ろした。

展示では、たばこの広告規制を求めて10万人の署名を政府に届けた1988年の請願運動や、陳情書の下書きなどを紹介。地域の子どもに贈られた会の名前とハトのロゴマークをあしらった文房具、会員に向けた記念品などが飾られている。99年に世界保健機関(WHO)から受けた表彰状も飾り、「禁煙団体では世界初」と同会。会場では、会歌など7曲が流れている。

最後の副会長となった林宗吉さん(71)=飯田市=は「風化して活動の痕跡がなくなるのは寂しく、記憶にとどめてもらうのが願い。この展示を機に、詳しく活動を知ってほしい」と来場を呼び掛けている。

入場無料。午前10時~午後5時。30日と5月6日、火曜は休館。問い合わせは同館(電話0265・72・6220)へ。

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