2021年4月5日付

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自分の街の姉妹都市や友好都市は意外と知らないものである。自分が生まれ育った街も、現在暮らす街も、調べてみると国内外の4都市と提携を結んでいるが、初めて知った市、町がいくつかあった▼富士見町と川崎市との友好関係はこの春、富士見で働き始めてから知った。町役場前庭の標柱が教えてくれた。同市が八ケ岳南麓に保健休養地を取得したことから交流が始まり、1993年4月に調印式を行い、前庭に町木シラカバと川崎市民の花ツツジを植えた▼友好の源と言える川崎市八ケ岳少年自然の家に、市立中学校の1年生から約190枚の絵手紙が届いた。2月にスキー学習で訪れる予定だったが、コロナの影響でかなわず、一人ひとりが富士見町や八ケ岳を題材にした絵を添えて、「中止になるまで準備していただき、ありがとうございました」などと施設への感謝の言葉をつづった▼小学5年時に一度訪れている生徒たち。美しい星の絵は富士見で見上げた空を思い出しながら描いたのだろう。「収束したら遊びに行きます」。一筆一筆に心を込めた絵手紙が、子どもの声が消えて心が折れそうになったというスタッフを支えた▼スタッフはホームページ上で自然教室を開講し、八ケ岳からの手紙や教材、写真を川崎市の子どもたちに届け続けている。心の絆の深まりが、コロナ後のより大きな交流や深い友好につながっていくと信じている。

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