2021年4月6日付

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人類史上、最も強い感染対策が取られている時代。真っただ中で過ごす今の子どもたちは、かなり衛生感覚の鋭い世代に育つだろう。感染が落ち着いた後、古い世代が以前の感覚に戻ることがあると、大人たちの日ごろの行為に眉をひそめるようになるかもしれない▼感染症対策のため、会議や会見の取材がオンラインのみということがある。パソコンに向かって質問することになるが、相手にはどう聞こえているのか分からないのが少し不安になる。音が割れたり途切れたりしていないか、相手側の環境で聞いてみないことには分からない▼もしかしたら外付けの少し良いマイクを導入したほうがいいのではとも考える。これまでパソコン周りの機材を買うのは自分が快適に作業をするためだったが、これは相手への思いやりから、ということになる▼そういえばマスクを着けるのも自分が感染しないためというより他人に感染させないためだ。ワクチン接種も自分が発症しないためだったり重症化しないためだったりするが、知らずに他人に感染させてしまうことを防ぐ意味が大きい▼マスクもワクチン接種も強く意識しないまま利他的な行動になっている。あまりにも大きな災厄には、そうしなければ対処できないのが世の仕組みなのかもしれない。強い衛生観念に加え、このような精神性の変化も取り込んでいる子どもたちはどんな世代に育つだろうか。

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