初公開資料も 高遠町図書館で島村利正展

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島村資料の公開準備が整った伊那市高遠町図書館

伊那市高遠町図書館は6日から、高遠出身の小説家、島村利正(1912~1981年)の没後40年特別企画「島村利正展」を同館ロビーで始める。郷土が生んだ作家に光を当て、多くの人たちに関心を持ってもらうために所蔵・委託所蔵の資料を展示。島村の直筆原稿や色紙など初公開の資料もある。

島村利正は庶民の姿を描いた純度の高い小説を書き、高遠を舞台にした小説や随筆も残した。作品は評価され、芥川賞では受賞こそ逃したが、「残菊抄」など4作が候補になった。作品集『青い沼』で平林たい子文学賞、作品集『妙高の秋』では読売文学賞を受賞している。

ロビーには島村が使っていた鉛筆や消しゴム、万年筆を筆皿に入ったままの状態で展示。高遠を題材にした「城址のある町」を掲載した文芸誌や鉛筆で書かれた草稿も目を引く。草稿からは何度も消したり書き 加えたりした跡が分かり、「一つ一つの作品を、言葉を選びながら丁寧に書いていることが分かる」と同館職員。「委託所蔵の資料など 、めったに見られないものもあるので 、この機会に見てほしい」と話している。

展示は12月26日までで、図書館の開館時間中に無料で見学できる。会期中3回の展示替えを予定している。ロビーには開架している島村作品を集め、貸し出しにも力を入れる。問い合わせは同図書館(電話0265・94・3698)へ。

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