諏訪湖花火大会 今年は15日間の分散開催

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諏訪市の諏訪湖で毎年8月15日に開く諏訪湖祭湖上花火大会の実行委員会は5日、市役所で開き、今年の第73回湖上花火大会を8月1日から15日までの15日間にわたって実施する方針を決めた。期間中の花火打ち上げ数は7500発と例年の2割弱となるが、観覧者の分散化を図りながら、できる範囲で経済活動と伝統行事の継承につなげる。前回は新型コロナウイルスの影響で史上初めて中止に。花火大会の開催は2年ぶりで、分散開催は初めて。

大会コンセプトを「第73回諏訪湖祭湖上花火Two Weeks」とし、市制施行80周年記念事業に位置付けた。期間中は毎日午後8時から500発(ミニ水上スターマイン含む)を、諏訪湖畔公園前の初島と湖上に浮かぶ台船から10分間打ち上げる。初日と市制施行記念日の8月10日、終戦記念日の同15日は、ほぼ同じ時間内で「華やかな演出」を凝らす。

打ち上げは地元煙火店1社が担うが、「諏訪湖の花火」の伝統を継承するため、従来通り全国の煙火店10社から花火玉の提供を受ける。協賛金は今回、寄付金を含めて3000万円(2019年は8200万円)を見込む。

例年3万席を販売する有料桟敷席は混雑回避が困難なため設けない。公園内は出入り自由だが、マスクの着用や「3密」回避などの感染症対策をはじめ、飲食は原則禁止。警備員や市職員が注意喚起を行う。テレビやラジオ、ドローン(小型無人機)で撮影した動画を配信し、自宅でも楽しめる機会を提供する。

分散開催は「コロナ禍で何かあった際にすぐに中止できる」(市経済部)方策として昨年から検討していた。大曲の花火(秋田県大仙市)を視察し、3月には市民アンケートも行った。コロナ禍の開催を尋ねた設問では回答者434人のうち366人が反対。反対理由を答えた250人のうち68%が同規模開催に反対し、対策を講じた上での開催賛成は23・6%だった。

実行委には約60人が出席。大会中止の判断基準に関する質問が続き、事務局の市は「県のガイドラインに沿う」とし、5月の次回実行委で示す意向を示した。

実行委会長の金子ゆかり市長は「諏訪湖の花火は夏の風物詩で伝統行事。感染対策を講じ、できることをやっていきたい。花火の規模はV字回復といかないが、コロナの中でもよかったと言ってもらえる大会にしたい」と述べた。

湖上花火大会の方針決定を受け、例年7月下旬から35日間毎夜花火を打ち上げる「諏訪湖サマーナイト花火」や、9月第1週土曜日に行う「全国新作花火競技大会」も今後、それぞれの実行委で対応を検討することになる。

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