現代工芸美術展 木下さん内閣総理大臣賞

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内閣総理大臣賞を受賞した作品「羅盈―窮」

現代工芸美術家協会が主催する第59回日本現代工芸美術展で、同協会評議員を務める駒ケ根市の金属造形作家、木下五郎さん(76)の作品「羅盈―窮」が最優秀作品に贈られる内閣総理大臣賞を受賞した。同展での最高賞の受賞は初めて。作品は18日から東京都美術館で始まる同美術展の会場に展示される。

新しい時代に向けた工芸作品を総合展示する公募展。金属、染色、木、陶磁、漆などの分野で工芸美を追究する作家の作品が並ぶ。昨年開催予定だった59回目の公募展は新型コロナウイルス感染拡大の影響で今春に延期された。

木下さんは日展特別会員や現代工芸美術家協会長野会の会長などを務めている。日本現代工芸美術展への出品は39回目。2013年には最高賞に次ぐ文部科学大臣賞を受賞している。

5部作の完成を目指して創作活動に励む木下五郎さん

「羅盈―窮」(150センチ×150センチ)は「天と地が窮することなく穏やかな状態」(木下さん)を表現した大作「天壌無窮ギ(示に斤)」を構成する1枚。19年から制作に取り組む5部作の3枚目の作品として仕上げた。アルミ、銅などを素材に使用し、鍛金技法でレリーフを形成。金属特有のさび出しや金箔を用いて絵画的に表現している。

現在4枚目の制作に取り組んでいる木下さんは「5連作を完成させるのが楽しみ。そのうちの1枚が高く評価されたのはうれしい」と喜び、今回の受賞が「他の会員への刺激や励みにもなれば」と期待している。

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