井月研究の第一人者 竹入弘元さん死去

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刊行に力を尽くした『新編 漂泊俳人 井月全集』を手に笑顔を見せる竹入弘元さん=2018年8月6日、いなっせで開いた刊行報告会で

井月研究の第一人者で、高遠石工の研究でも数々の功績を残した郷土史家の竹入弘元(たけいり・ひろもと)さんが18日、死去した。89歳だった。元高校教諭。自宅は伊那市荒井。葬儀は21日午後2時から、同市西町の平安祭典さくらホールで、近親者で執り行う。喪主は妻の良子さんと次女の夫上島勝幸さん。

辰野町出身。伊那市文化財審議委員長や上伊那郷土研究交流連絡会会長などを歴任。一般社団法人井上井月顕彰会副会長、一般社団法人高遠石工研究センターの前代表理事で現在は名誉会長だった。

伊那谷ゆかりの漂泊の俳人井上井月の研究に長年携わり、『井月全句集』や『井上井月真筆集』などの出版に共著で関わった。井月顕彰会が2018年に刊行した『新編 漂泊俳人 井月全集』の責任編集者を務め、既刊の全集の現代仮名遣いへの組み直しや新句や逸話などの追加、井月日記の再編などに力を尽くした。

井月顕彰会の北村皆雄会長は「井月研究は竹入先生無くしては成り立たなかった。真筆の俳句を読める人も先生しかいなかった。顕彰会を学術的にも今のレベルに引き上げてくれたのはまさしく先生だった」と話し、大きな柱を失ったことを残念がった。

高遠石工の研究で、竹入さんと各地の石仏を訪ね歩いたという高遠石工研究センターの熊谷友幸事務局長は「竹入先生が、指先で石に刻んである文字を読み取る姿を今も思い出す。先生の頭に中にあるものを、もっともっと教わりたかった」と惜しんだ。

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