農園オーナー制度開始 飯島の農家と企業協力

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中アを望む農園オーナーに提供する水田で、「アルプスファーム」を成功させようと笑顔で語り合った塩澤正登さん(左)と伊藤彰規社長=飯島町本郷

飯島町本郷の農家塩澤正登さん(56)と町内企業2社が協力し今春、都市部の住民らに非日常の農作業を味わってもらう農園オーナー制度「アルプスファーム」を開始する。当初は稲作から始め、各オーナーは割り当ての区画で田植えや稲刈りを体験。米の包装は各園オリジナルパッケージを用意するなど、園主気分をより味わえる内容にした。町のブランド力向上と関係人口増につなげ、コロナ禍の新たな観光様式として取り組む。

町の主要農産物である米の商品価値を高め、販売につなげようと、地元産物を販売する「未来いいじま」(伊藤彰規社長)と、ITシステム関連の「wave」(片桐剛社長)が塩澤さんとタッグを組んで事業化する。

塩澤さんが耕作する36アールの水田を区割りして提供する。契約は最低収量(玄米)の保証別に米(コシヒカリ)30、40、50キロ、もち米6、9、12キロの計6コースを用意。会費は3~5万円で、体験料、玄米冷蔵保管料、精米、オリジナルパッケージ料、区画看板製作設置費などが含まれる。

新型コロナ感染防止対策も図りながら、田植えや、かかし立て、稲刈り、収穫祭など年に数回の現地イベントを催すほか、普段は遠隔にいる各オーナーに水田の様子をライブ配信するサービスも展開。現地イベント時には町内の名所などを巡る観光ツアーをオプションで用意し、宿泊の紹介なども行う考えだ。

今回使う水田は、飯島城址近くで中央アルプスが一望できる標高650メートル付近に広がる。「標高や水温、赤土層など米作りには適した土地」と塩澤さんは話す。

伊藤社長は縁がある首都圏や中京圏の企業に売り込みを始めているが、「地元のニーズも見込める。周辺の施設や関係者とも連携して今までにないオーナー制度として育てていきたい」と期待する。

片桐社長も「ライブ配信で自分の農園が見られるなど、年間を通して楽しんでもらえる仕組みにした。現地に来た時には、泥んこになって農作業してもらい、町にまた来たくなるようなファン作りを進めたい」と力を込めた。

50組を募集し、20日~5月15日まで受け付ける。問い合わせ、申し込みはアルプスファームのウェブサイトか、事務局の未来いいじま(電話0265・86・6600)へ。

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