2016年09月04日付

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若い頃、はしか(麻疹)の流行がニュースになるたびに母から「お前は小さい時にはしかをやったかねえ」と心配された。自分では当然覚えていない。物心ついてからはしかにかかった記憶はないから、免疫を持っているかどうかわからない▼厚生労働省によると、麻疹ウイルスによる急性の全身感染症であるはしかは、感染力が強く、マスクや手洗いだけでは予防できない。免疫を持たない人が感染するとほぼ100%発症する。一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われている▼1~2週間の潜伏期の後、初期は発熱と鼻汁、せきといった風邪のような症状。数日熱が続いた後、39度以上の高熱と発疹が出る。肺炎や中耳炎を合併しやすく、患者1000人に1人の割合で脳炎が発症するとされる。先進国でも死亡率は1000人に1人。決して侮ることができない▼窓口業務などを担当する従業員にはしか(麻疹)の感染者が相次いでいる関西国際空港は、開港して今日でちょうど22年になる。昨年度の利用者は国内・国際線合わせて2400万人を超えている。旅行者が海外の流行地で感染しウイルスを持ち込むことを防ぐのは難しい▼平成2年4月2日以前の出生者はワクチン接種が1回の場合が多く、十分な免疫が獲得できていない可能性もある。はしかの罹患歴、ワクチンの接種歴を確認して適切な対応をすることが予防の一歩になる。

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