上川河口部の沈殿ピット 堆積土砂撤去へ

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沈殿ピットを造成した上川河口部=4月23日

県諏訪建設事務所は、諏訪湖の浄化対策として最大流入河川の上川河口部川底に設置した沈殿ピット(くぼみ)内の堆積土砂の撤去工事を5月10日から始める。ピット内にたまった800立方メートルを含め、河口付近の3200立方メートルを取り除く。ピット内の土砂撤去は造成工事が完了した2016年度以降で初めて。成分分析を行い、汚濁原因物質の抑制効果を調べる。

沈殿ピットは台形で、川底約1ヘクタールを約50センチ掘り下げている。川幅が広がる河口部は流速が落ちるため、汚濁原因物質の 栄養塩類(窒素、リンなど)を含んだ水中の土砂が沈殿しやすい。ピット内の土砂を湖外に搬出することで、栄養塩類の湖への流入を抑制する効果が期待されている。

造成時に除去した土砂は、窒素やリンが吸着した細粒分と粗めの砂に分け、砂はシジミが生息できる環境をつくるため、底泥を覆う覆砂事業に活用した。

今回除去するピット内の土砂は、成分分析を行い、窒素やリンの量を調べる。データは造成効果などの分析に役立てる。

堆積土砂の撤去は2020年度の事業だったが、上川を遡上するワカサギを捕獲し、魚卵を採集する採卵事業への影響を考慮し、諏訪湖漁業協同組合との調整の結果、撤去工事を一時中断していた。工期は7月までの予定。

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