参院県区補選 羽田次郎氏が初当選

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初当選を果たし、ステージ上で支持者らの拍手を浴びる羽田次郎氏=25日午後8時8分

立憲民主党の羽田雄一郎参院議員が新型コロナウイルス感染症で死去したことに伴う参院県区補欠選挙は25日、3氏の争いの結果、雄一郎氏の実弟で立憲民主党新人の羽田次郎氏(51)が当選を果たした。羽田氏と事実上の与野党一騎打ちを展開した自民党新人の小松裕氏(59)は届かなかった。投票率は44.40%で2019年の前回選を9.89ポイント下回り、過去最低を記録した。

参院県区は、改選定数が2から1へ減った2016年の選挙、次の19年の選挙ともに野党統一候補が勝利し、二つの議席は羽田雄一郎氏が亡くなるまで野党側が独占。今回の選挙戦で議席の一つを奪い返したい与党側はコロナ禍での「即戦力」として元衆院議員で医師の小松氏を、議席を守りたい野党側は兄の遺志を継いで政権交代可能な勢力をつくる人材として羽田氏を、それぞれ擁立した。

羽田氏は兄の雄一郎氏が新型コロナで急逝したことから、「検査に勝る治療なし」と誰もがすぐに検査を受けられる検査体制や医療体制の拡充の必要性を主張。雄一郎氏が掲げ続けていた子ども重視の政策「チルドレンファースト」を受け継ぐとともに、留学経験などを基に多様性社会実現の重要性を強調し、国民一人ひとりの代弁者として「小さな声、声なき声を国政に届ける」とする「スモール・ボイス・ファースト」を訴え続けてきた。

選挙戦では、共産党や社民党、市民団体と政策協定を結び、野党統一候補として出馬。国民民主党や連合長野からの推薦も獲得。雄一郎氏や父・孜氏の知名度を強みに地盤の衆院長野3区を中心に票をまとめたほか、政府のコロナ対策に不安を抱く無党派層にも訴えた。

小松氏は政治家と医師の経験を生かして「新型コロナの収束を任せてほしい」と主張し、コロナ後は若者や企業の地方回帰を進めると主張。地方回帰やデジタル化、防災減災と国土強靭化などの政策も示し、政治の信頼回復も強調した。

選挙戦で小松氏は連立政権を組む公明党の推薦を受け、自民党県連の市町村支部や職域支部、医療関係の支持団体を集めた「命を守る会」などで票を固める一方、無党派層の掘り起こしのために多い日は1日十数回の街頭演説を重ね、新型コロナ対策などで具体的な政策を訴えたが浸透が不十分だった。

「NHK受信料を支払わない方法を教える党」新人の神谷幸太郎氏(44)は選挙区内では活動しないことを表明し、政見放送などを通じて支持を訴えてたが及ばなかった。

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