2016年09月05日付

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過日、東北を直撃した台風10号は、各地に大きな被害をもたらした。ニュース映像を見て自然の猛威を痛感した。死者9人が出た岩手県岩泉町の高齢者グループホームは、河川から氾濫した水が短時間に押し寄せ、避難する間もなかったという▼近年の災害は、想像もつかない場所で起きる。同町の関係者も口々に「まさか、河川が氾濫するとは」と話していた。同じ町内でも、全く降雨がなかった場所もあったと聞く。それだけ、被害を予測するのは難しい▼国土交通省はきょうから、緊急速報メールを活用した洪水情報の配信を茨城県常総市と愛媛県大洲市で開始する。国が管理する鬼怒川と肱川で、氾濫の恐れがある場合や氾濫発生時に、大手情報通信会社の「緊急速報メール」を利用して契約者に直接情報を届ける。5年以内に国管理の全国の河川に広げる方針という▼従来、各市町村を通じて防災無線などで家庭や住民に届けられていた情報伝達手段が増加することは喜ばしい。ただし、電源が入っていない場合などは情報は届かないため、決して万能というわけではない▼長野県によると、県内では洪水の「ハザードマップ」の公表対象になっている全54市町村が、情報を公表している。この機会に地図を見て、自宅周辺の避難場所や危険箇所を把握しておきたい。まず、自分の身は自分で守る意識を高めたい。本格的な台風シーズンはこれからである。

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