五十嵐さん夫婦 憧れ富士見で「半農半IT」

LINEで送る
Pocket

富士見町御射山神戸の賃貸住宅に引っ越し、家庭菜園を取り入れた生活を始めた五十嵐さん夫婦。八ケ岳を背に充実した表情を見せる

移住先として人気が高まる富士見町。ともに県外出身でIT関係の仕事をする五十嵐学さん(39)、写真家の裕子さん(38)夫婦は4月、憧れだったという富士見での暮らしを始めた。八ケ岳を一望する同町御射山神戸の賃貸住宅が生活の場であり仕事場。町職員と住民の支援で畑の一角を借り、自家野菜づくりにも励む。「このエリアに役立つ仕事もしたい」。充実感とともに地域貢献への意欲も高めている。

鎌倉市出身の学さんは、システム開発とウエブデザインの仕事に携わり、岐阜市出身の裕子さんは雑誌・カタログから山岳の写真まで手掛ける写真家。京都で出会い、八ケ岳エリアには結婚前から登山などで何度も訪れていた。

コロナ前から場所にとらわれない仕事を望んでいた学さんは「景観や空気感。『富士見 森のオフィス』にも一目ぼれした。富士見のおいしい空気を吸いながら仕事がしたいと思っていた」。裕子さんも「山」のある暮らしへの憧れが強く、2019年春に勤務先を退職。IT人材の誘致を図る長野県の「おためしナガノ」に富士見町を第一希望として応募し、森のオフィスを利用しながらお試し生活を送った。

町はこの頃から賃貸物件が不足気味で、2人は町外のアパートで暮らした。「いい物件が出た」。町の移住定住促進チームから吉報がもたらされたのは、自給規模の農と本職(X)を両立した生活を送る「半農半X」の相談会。職員の案内で、一角を自由に使える畑と物件をその日のうちに見て回った。

「この地域を知るうちに農への関心が高まっていた」と学さん、「将来住みたい家を絵に描いていたのですが、その絵の通りの部屋だったんです」と裕子さん。旧社員寮を利用した物件は見晴らし抜群で、入居を「即決」。自宅と森のオフィスで仕事をしながら、八ケ岳を見渡す畑で自家野菜を育てる。学さんは「自分で言えば『半農半IT』でしょうか。畑で地域の方々とも交流したい」と話す。

2年前の5月1日、令和の始まりに合わせて婚姻届を提出した。「最近は2人で『縄文』にはまっています。ゆくゆくは地域に役立つ仕事ができれば」。サポートしてくれた地域の人たちへの感謝の思いを持ちながら、富士見町で結婚記念日を迎える。

おすすめ情報

PAGE TOP