移住体験の拠点 ゲストハウスチヤ新たに企画

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移住体験ができるゲストハウスで、利用者(左)と歓談する安生さん夫妻ら

新型コロナウイルスの影響で地方移住やテレワークが注目される中、伊那市高遠町西高遠の「ゲストハウスチヤ」は、移住を検討している人が田舎暮らしを体験できる企画を始めた。「お試し居住」の拠点施設として、週末や長期にわたる宿泊ができ、地域の人とも触れ合えるように手助けする。若い世代を呼び込み、地域の活性化や発展も期待される。

安生千真さん(28)と史織さん(31)夫妻が営むゲストハウスは、2019年4月にオープン。観光目的で都会の大学生や外国人旅行者らが宿泊していたが、コロナ禍で収入はゼロに。利用者の声がきっかけとなり、移住体験ができる宿に切り替えた。

ゲストハウスの滞在期間は最長3カ月。ホテルやアパートより安価な宿泊料金で提供する。食事は自炊が中心で、敷地内の菜園も利用できる。夫妻が庭の手入れ、季節に合わせた暮らしの楽しみ方、近くのスーパーなどを紹介。古民家をゲストハウスに改修した経験と人脈を生かし、住まいや仕事探しにも協力する。

豊かな自然に囲まれるゲストハウスチヤ

インターネット上の情報は現実とかけ離れていることが多く、「人付き合いと暮らしは体験してみないと分からない」と千真さん。史織さんは「親戚のように力になりたい」とし、希望に沿って手厚くサポートする。

「伸び伸びと楽しそうに暮らすまちの人にひかれて」。東京都渋谷区から訪れた会社員の高辻慧実さん(28)は今年4月に宿泊。感染症の影響で1カ月にわたる休職を余儀なくされ、新たな生活を模索している。かねてゲストハウスを利用し、地域の人と交流を重ね、自然豊かな高遠の良さを感じてきた。今回の滞在は1週間ほど。移住を決め、職探しに乗り出した。

安生さん夫妻は「引っ越す前に暮らしや人に触れることで、田舎に住むイメージを広げやすい。漠然とした不安を解消してもらえたら」と話している。

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