渋沢栄一の書 諏訪市法光寺で展示公開

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法光寺に展示されている渋沢栄一の直筆とされる書

NHK大河ドラマの主人公、渋沢栄一(1840~1931年)の直筆とされる書が、諏訪市岡村の法光寺に飾られている。自営業の平林一孝さん(72)=同市大手=が長年保管してきたが、大河ドラマの放送を機に公開することにした。論語の一節「思無邪」(おもいよこしまなし)が書かれ、渋沢栄一の号である「青淵」が記されている。

平林さんの祖母が大切に保管してきた書で、額を含めた大きさは横197センチ、縦67センチ。「心が素直で、偽り飾るところがない。少しも邪悪な考えがない」という意味。平林さんによると、祖父のいとこが嫁いだ長地村(現岡谷市)の製糸工場「渡辺組マル九製糸」の事業所か邸宅の大広間のようなところに飾られた後、建物の解体に合わせて、いとこと仲が良かった平林さんの祖母が譲り受けたという。

これまで大切に保管してきたが、松本市の松商学園高校で大河ドラマに合わせて校舎の廊下に渋沢栄一の書が展示されたニュースを受けて、公開を決めた。郷土の歴史を学ぶ勉強会の会場となっている同寺に相談したところ、玄関に展示されることになった。

平林さんは公開を機に改めて論語について書かれた書籍を読み、「思無邪」の意味について理解を深めた。「本当に素晴らしい言葉。これからの生活の中で大切にしたい」と話した。

小口秀孝住職(70)は「渋沢栄一というと、どこか遠くの人のように感じるが、地元に直筆の書が残っているのを知ると身近な存在のように感じる。お寺に立ち寄った際にはぜひ見てほしい」と語った。展示期間は定めていないが、当面は飾るという。

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