ヘーゼルナッツを名産品に 生アイスの店開店

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オープンした「Hets」でヘーゼルナッツを使った生アイスを提供している藤森さん夫妻

一度も凍らせないアイスクリームの「生アイス」を提供する「つくりたて生アイスの店 Hets(ヘッツ)」が、諏訪市中洲にオープンした。季節の果物などが素材だが、メインに据えているのがヘーゼルナッツだ。店を直営するコナミ農産加工社長の藤森明浩さん(61)=同市湖南=は農業にも携わり、自身でもヘーゼルナッツの栽培を開始。ヘーゼルナッツが地域の農業の活性化になれば-と抱く夢の実現に向け、第一歩としてヘーゼルナッツを前面に打ち出した店を開いた。

■実家の農地に若木80本植栽

製造業などに勤めてきた藤森さんは、両親が高齢となり、実家の農地をどうしようか悩んでいたという。そんな折の一昨年、長野市でヘーゼルナッツを新たな名産品にと、生産から加工、販売までの6次産業化を目指して会社を立ち上げ、生アイスの店を開いた岡田浩史さん(60)と出会った。光明を見いだした思いで妻ととともに岡田さんの元に2~3カ月間、毎週通ってヘーゼルナッツや生アイスについて一から学んだ。

ヘーゼルナッツは寒冷地でも栽培でき、病害虫に強く、年に1度の収穫期や剪定以外は手が比較的かからないという。藤森さんは家の畑に昨年から、中でもおいしいとされるイタリア産の若木80本ほどを植え、育て始めた。収穫できるようになれば、自分で栽培したものを店で使っていきたいとする。

■夫婦で切り盛り

今年1月に定年を前に退職し、2月にコナミ農産加工を設立した。自宅に近い空き店舗を借り、岡田さんが完全監修したHetsを4月中旬に開店。ヘーゼルナッツをイメージさせる店名にした。夫婦二人で切り盛りする。

生アイスは生クリームを一切使わずに作り、素材の持ち味を生かした濃厚感が特徴といい、ソフトクリームのような味わい。店内に食べるスペースはないが、作りたてを味わってもらうため、テーブルを置いた店舗前か、店舗駐車場に止めた車の中で食べてもらうのを基本にしている。

メニューは6種で、「ヘーゼルナッツ」と「搾りたて牛乳」を常時提供し、ほかは季節などで変更する。今はイチゴや落花生などをそろえる。1種類を盛り付けるシングル、2種類のダブル、3種類のトリプルがあり、価格はシングルが税込み350円(ヘーゼルナッツは同450円)など。約1時間以内用の持ち帰りパックも用意する。

■諏訪を一大産地に

「ヘーゼルナッツを作ってもらえる人を広げ、諏訪を一大産地にしていけたら。育てたい人がいれば、声を掛けてほしい」と藤森さん。今後は地元農産物を使ったメニューも増やしていく考えで、「地域に密着し、愛されるように続けていきたい」と話す。

営業時間は午前10時~午後6時ごろ。定休日は設けない(臨時休業あり)。問い合わせは同店(電話0266・55・8784)へ。

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