がん看護専門看護師を養成 県看護大大学院

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がん看護専門看護師教育課程を新設する県看護大学

駒ケ根市の県看護大学大学院(修士課程)は来年4月から、「がん看護専門看護師教育課程」を新設する。同大学院の専門看護師(CNS)教育課程では老年、小児、精神分野に続く4番目の設置で、がん看護分野では県内初。医療の高度化や専門化に伴い、より深い知識や技術を持つ人材が求められており、患者やその家族に対して質の高い看護を提供するスペシャリストを養成していく。

がん看護専門看護師は、日本看護協会が認定するCNSの一つ。がんの予防や診断期から患者の身体的、精神的苦痛を理解し、患者や家族の視点に立った看護を提供する。県や地域でがん診療の拠点となる病院への配置が求められているが、資格取得には教育課程を備える大学院への進学が必要であり、県内で養成することができなかった。

県看護大によると、医療現場からも教育課程の整備を求める声が高まっていたという。設置に向けた準備は5年ほど前から進めてきたが、教員の確保やカリキュラム作りに難航。ようやく教育体制が整い、開設にこぎ着けた。

教育課程の対象者は5年以上の看護師経験と3年以上のがん看護の経験があり、CNSの資格取得を目指す人。定員は1学年3人程度。がん看護の理論や緩和ケア学、がん哲学などの授業科目のほか、がん診療連携拠点病院などで実習も行う。授業はオンラインで受けることができ、働きながら学ぶことができる。

同大成人看護学分野の柳原清子教授は「高度な医療と患者をつなぐ役割が求められている。患者の傍らで相談に乗り、寄り添う職種が必要になる」と指摘。養成したスペシャリストが地域の病院で活躍することで「県内のがん看護の質が高まり、より良いケアが提供されれば」と期待している。

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