県とフィンランド繋ぎオンライン鼎談 伊那市

LINEで送る
Pocket

林業や木材利用の分野で覚書を交わしている伊那市と長野県、フィンランド北カルヤラ県は10日、理事者の鼎談をオンラインで行った。伊那市の白鳥孝市長、長野県の井出英治林務部長、北カルヤラ県のマルクス・ヒルボネン長官が参加。実務者レベルと幹部がそれぞれ定期的に会議を開いて連携を強化し、情報交換や技術提携のためのイベントを行っていくことなどを確認した。

伊那市と長野県はそれぞれ2019年10月に林業の先進国であるフィンランドを視察に訪れた際、北カルヤラ県と覚書を交わし、技術や人材の交流を図ることにしている。その後、北カルヤラ県の関係者が来県して会談する予定だったが、コロナ禍で見送られていた。

オンラインの会議では両県の企業や、教育・研究機関と連携していくことも確認。白鳥市長は「整備を進めている(起業や新事業創出を支援する)インキュベーション施設では、北カルヤラ県のサイエンスパーク(産学連携の研究開発の拠点)が参考になる。運営のノウハウなどで教えを請いたい」と希望。ヒルボネン長官は「できるだけ対応したい」と応じた。

今後のイベントについては井出林務部長が「林業だけでなく、環境、産業分野で先進的な取り組みを学ぶセミナーの開催などを検討したい」と提案し、オンラインでの開催も視野に入れる考えを示した。

北カルヤラ県側は感染状況が落ち着けば今年10月にも伊那市などを訪れることを計画している。白鳥市長は市内のユネスコエコパークなどを案内したいとし、「フィンランドとは違う日本の森林事情を見てもらえれば」と話した。

ヒルボネン長官は3者の提携について「多くの可能性を感じている。専門知識やノウハウを交換することで、それぞれが抱える課題の解決策が見えてくると信じている」と期待を語った。

おすすめ情報

PAGE TOP