相互メリット 親湯温泉とグローブが業務提携

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清掃作業に励むグローブの利用者

合資会社親湯温泉(本社茅野市、柳澤幸輝社長)と、障がい者就労、生活支援のグローブ(諏訪市、松井陽介代表)は今春、諏訪湖畔のホテル「上諏訪温泉しんゆ」の大浴場清掃で業務提携し、ホテルスタッフとグローブ利用者の協働作業を始めた。新型コロナウイルスの感染拡大でともに経営打撃を受ける中、ホテルは慢性的な人手不足を補って人員の効率的な運用に、グローブは就労維持に有効で、利用者の働く意欲と喜びにもつながって連携効果が上がっている。

親湯は従来、障がい者雇用に積極的で現在、5人(雇用率4・42%)が正社員として働く。近年は従業員の雇用環境も含めて人や国の不平等をなくす「ユニバーサルサービス」の実践にも努め、グローブからの提携提案もその一つと受け入れた。

グローブの就労継続支援A型事業所は、施設清掃の受託を柱に諏訪地方の利用者32人が働き、利用者の経験と実績が豊富。しかし昨年来、受注が激減し、今なお従来比2割減で不安定な状況が続いているという。

しんゆでの協働作業は3月に始め、週6日間で20~60代の利用者が2人ずつ、グローブの支援員、ホテルスタッフとともに働く。「ホテルの制服でチームの一員として働いてもらっている。自身の職場への愛着をもって臨む作業ぶりは成果がひと味違う」と同ホテルの林和美マネジャー。障がいを越えた適性能力も評価している。新型コロナ対応の過重負担が分散でき、「余力が生まれればチェックイン時間の前倒しなど新たなサービスが見えてくる」とも話す。

利用者の一人、両角貴裕さん(45)=茅野市ちの=は「ここでの仕事は張り合い。何より丁寧に汚れ をきっちり落とす作業を心掛けている。仲間より作業の手が遅いので遅れて負担をかけないように時間とも勝負」といい、グローブの松井玲子さんも「仕事でしか味わえない喜び、必要とされるやりがいを感じてもらえている」と、同ホテルの理解に感謝。連携を機に同社への就職につながる将来性にも期待を込めている。

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