藤森照信さん設計の高部公民館完成

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建築家・藤森照信さんが設計して完成した高部公民館。皮むきしたヒノキの丸太が屋根を抜けて立っている

茅野市高部区出身の東大名誉教授で建築家の藤森照信さん=東京都=が設計した高部公民館が完成し、10日、建設業者から同区に引き渡された。木造平屋の建物で、柱の一部は屋根を抜いて丸太を立て、かつてあった火の見やぐらをしのばせたほか、外壁は本格的な焼き杉の板張りにした。竣工式は6月6日午前10時から開かれる。

これまでの木造2階建て公民館が建設以来70年以上経過し老朽化したことから取り壊し、跡地と買収した隣接地合せて625平方メートルの敷地を確保。昨年7月に着工し床面積約260平方メートルの新公民館を建てた。

県道岡谷茅野線と市道を挟んだ三角地に建設。階段のない平屋にすることで、お年寄りの利便性を向上させた。屋根まで抜ける丸太(ヒノキ)は建物東西に4本立て、このうち以前火の見やぐらがあった位置に当たる建物西側には火の見やぐらに見立てた丸太1本を立て、半鐘をつるした。

建設作業には区民も協力。屋根を抜ける丸太の皮むきや焼き杉づくりなどに携わった。総事業費は約9000万円(用地買収費を含む)。

引き渡し式には区や建設業者ら15人が参加。工事を請け負ったカネトモ・田村建設共同企業体の伊藤進代表が藤森芳久区長に鍵を手渡した。藤森区長は「木造で温かみがあり癒やされる公民館になった」、公民館建設委員会の立石良忠委員長は「藤森先生が設計した他の地区にはないたぐいまれな公民館だ」と完成を喜んだ。

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