防鹿電気柵で高山植物守れ 車山肩に設置

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霧ヶ峯湖東牧野農業協同組合員(右)らが設置した電気柵に電気を流す業者

地権者や行政などでつくる霧ヶ峰自然環境保全協議会は11日、ニッコウキスゲなど高山植物をニホンジカの食害から守るため、諏訪市郊外の車山肩で電気柵を設置した。昨年新設したビーナスライン沿いを含め、3カ所の計約1.6キロにわたって群生地を囲った。電気も流し、夏に黄色い花畑が広がることを期待した。

霧ケ峰では2008年度から防鹿電気柵の設置を始め、今年は車山肩のほか、園地や車山、富士見台で計約9.9キロにわたって地権者らが順次設置する。県諏訪地域振興局によると、優占種のニッコウザサの刈り取りも続けており、ニッコウキスゲの開花の密度は高まっているという。ただ、「忘れ路の丘」(同市)では効果が見られず、今年から柵を置かない。八島湿原では約4キロの鋼鉄柵を常設している。

この日は同局や同市、霧ヶ峯湖東牧野農業協同組合から約40人が参加した。車山肩は既に設置を終えていた箇所を含めて柵の全長は計約2.5キロ。手分けをして約5メートル間隔に置かれた高さ0.7~1.5メートルの支柱に通電線を張ったり、危険を知らせる看板を掲げたりした。作業の負担軽減を目的に、昨秋の撤去で通電線を回収しないなどしたため、通常の約半分の時間で終わった。太陽光が電源の電気も通した。10月中旬まで設置する。

新設のビーナスライン沿いでは5、6年は自然に花芽が出るか様子を見るという。同組合の篠原茂組合長(60)は「昭和30年代ごろのきれいに花が咲いていた時に近づけていきたい」と話した。

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