昨年の観光客 統計開始以降過去最小 諏訪市

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2020年に諏訪市を訪れた観光客は前年比33・6%減の413万1000人で、記録が残る1987(昭和62)年以降で最少だったことが、市観光課のまとめで分かった。新型コロナウイルスの影響が浮き彫りになった形だが、一方で霧ケ峰キャンプ場では利用者が前年を上回ったほか、県内宿泊客も増加するなど、コロナ禍による行動変容が要因とみられる変化も。同課は「生活様式や旅行スタイルの変化に柔軟に対応しながら、民間事業者と連携した取り組みが必要だ」としている。

四半期ごとの推移だと、1~3月の前半は県の「ふっこう割り」特需があったが、後半は新型コロナの影響が広がり始め、前年比94・6%の70万6000人にとどまった。緊急事態宣言で全国的に人の動きが制限された4~6月は、前年比29・4%の41万2000人に落ち込んだ。

書き入れ時の7~9月は諏訪湖の花火大会が中止になる中、国の観光需要喚起策「GoToトラベルキャンペーン」が追い風となり、前年比67・5%の210万8000人に持ち直す。10~12月は「GoTo」に加え、県の「県民宿泊割」で県内外から観光客を呼び込み、前年比95・7%の90万5000人とした。

観光客数は、最少だった1999年の594万2000人を下回り、NHK大河ドラマ「風林火山」でピークを迎えた2007年の805万1200人から半減した。20年の宿泊数は30万7000人で、前年の半分にまで落ち込んでいる。

観光地別の観光客数は「上諏訪温泉・諏訪湖」が210万3000人(39%減)、「霧ケ峰」が155万7000人(29・5%減)、「諏訪大社」が47万1000人(16・2%減)。観光消費額は122億2000万円(37・9%減)だった。

他方、霧ケ峰キャンプ場は近年のキャンプブームに加え、「3密」を回避できるとして人気となり、前年比110・1%の4331人に増加した。市全体では「東京・関東」の宿泊者が依然4割を占めるが、県民の割合が1割近く増えるなど「マイクロツーリズム(小旅行)の需要が高まる」(同課)傾向がある。

21年の見通しは、東京五輪へのインバウンド受け入れ断念や感染終息の兆しも見えないため、同課は「先行き不透明な部分が多い」と話す。ただ、キャンプや小旅行の増加といった好材料もあるとして、観光需要の回復に向けて行政と民間事業者の連携を課題に挙げている。

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