「つくルン」仲間に会いに行く 伊那市創造館

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伊那市創造館に展示されている「顔面付釣手形土器」を背に、つくルン(右)とつきミンの人形を手にする捧館長

縄文土器の仲間に会いに行くよ-。伊那市創造館は、常設展示している国の重要文化財「顔面付釣手形土器」をモチーフにした同館のマスコットキャラクター「つくルン」が、県内外の釣手土器と交流する企画を始めた。展示施設同士の連携を深め、情報の共有やPR活動につなげる狙い。訪問活動は館報「創造館だより」に順次掲載する。

市内の御殿場遺跡で出土した「顔面付釣手形土器」は、ひもを通してつるす部分(釣手)がある土器で、柔和な人面付きが特徴。つくルンは2010年に制作され、愛きょうのある親しまれやすい表情がデザインされている。

交流は、新型コロナウイルスの影響を受けて入館者が減少する中で、知名度の向上と新たなファン獲得を図ろうと、捧剛太館長(62)が発案した。釣手土器は顔が付いたままでの出土が珍しいためキャラクターも少なく、土偶と比べても認知度が低いという。

つくルンが県内外の釣手土器に「会いに行くシリーズ」として計画。高さ約12センチの人形が訪問する。さまざまな遺物の中から、全体のシルエットや首元の模様、顔面付きなどの類似点に着目し、山梨県笛吹市の金山遺跡、原村の清水遺跡、御代田町の宮平遺跡などから出土した土器と交流したい考え。同館のマスコットキャラクター「つきミン」も連れ添う。

第1弾として、12日には原村の八ケ岳美術館を訪れ、展示されている県宝「顔面装飾付釣手土器」を模したキャラクター「火の女神フゥーちゃん」との対面を果たした。今回の交流は、館報6月号で漫画風に紹介する。写真を交え、「ライバルはつくルン」と公表するフゥーちゃんのプロフィルや、村内の前尾根遺跡で発見された時の様子などを伝える。

捧館長は「多くの人が楽しみながら縄文文化や遺物に親しむきっかけになれば。各地の展示施設と連携して広報に取り組み、新たなイベントも考えていきたい」と話している。

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