自動田植え機実演 伊那でスマート農業体験会

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苗の植え付けを実演する自動運転田植え機。人は乗っていない

伊那市スマート農業推進協議会は20日、先端技術を活用して省力化や生産性の向上を図るスマート農業の体験会を同市東春近の農事組合法人田原の水田で開いた。自動運転で苗を植えることができる田植え機を実演。市内外から農業関係者ら約70人が参加し、最新の農業機械の性能や効果を確かめた。

同市では2019年度から2年間、県を中心とした「信州伊那谷スマート農業実証コンソーシアム」が中山間地の水稲生産に関わるスマート農業の実証を進めてきた。今年度からは市が主体となり、4月に同協議会を設立。引き続きスマート農業の普及に向けた実証事業などに取り組んでいく方針だ。

実演した自動運転田植え機は同協議会メンバーで大手農機メーカーのクボタが開発。県内では既に1台の導入実績があるという。

あらかじめ水田の外周を走らせてほ場の形を機械に読み込ませるマッピングと呼ばれる作業からスタート。GPS(衛星利用測位システム)と国土地理院が提供しているデータを活用し、誤差2、3センチの精度で位置情報を取得できるという。

苗を積み込み、リモコン操作で植え付け開始。田植え機を運転するオペレーターは乗らず、ほ場の端まで行くと自動で旋回し、植え付けを続けた。停止、加速、減速もリモコンで行える。

田原の中村博組合長(68)は「いろいろなことが自動化され、とてもいい機械だと思う」と評価。田原では19年に直進アシスト機能のある田植え機を導入しているが、さらに進化しており、「技術の進歩の速さを感じる」と熱心に見学していた。

市農政課は「スマート農業は担い手不足の解消やもうかる農業の実現に向けた大きな手段と考えている。ほかの農家の方々とも情報を共有し、普及につなげていきたい」と話していた。

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