諏訪湖漁業2年ぶり赤字 漁獲、採卵不調

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諏訪湖漁業協同組合総代会終了後に会見する武居組合長

諏訪湖漁業協同組合(武居薫組合長)は21日、通常総代会を諏訪市渋崎の諏訪湖漁業センターで開き、2020年度(20年2月~21年1月)を296万円の赤字決算とする議案を含め、議案7件をいずれも可決した。赤字決算は2年ぶり。漁獲量が前年の3分の1に落ち込み、ワカサギの採卵事業も主力の上川で上流の河川工事により発生した濁水の影響を受け、伸び悩んだ。

総代会終了後に会見した武居組合長は「厳しい結果となった。今の諏訪湖には水草帯や魚の隠れ場などがなく、魚介類が生息繁殖するための基盤がない。漁協としてできることはしていくが、漁協のみでは困難な対策は県など関係機関に働き掛けていく」と述べた。貧酸素水塊の解消や食害防止対策などを求めていく方針。

漁協の収入の三つの柱のうち、水揚げした魚介類の販売は前年度の半分以下、ワカサギ卵の販売は5分の1だった。卵の販売量は採卵量3億2000万粒のうちの1億粒だった。遊漁券の販売は例年並みを確保したが、漁獲減、採卵減の影響を埋めきれなかった。最終の赤字分はこれまでの繰り越し剰余金で補填した。
 
21年度予算は、今春のワカサギ採卵の不調によって卵の販売収入がない中で組まなければならず、昨年度の3分の2の規模となる4399万円を計上した。卵や稚魚の放流といった魚介類を増やす事業は20年度決算を下回る予算となったが、「(魚介類の)増殖事業と魚食性鳥類や外来魚対策は手を抜くわけにはいかない」(武居組合長)ため、必要に応じて増殖基金積立金の一部を取り崩す議案を上程し、可決した。

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