トップリバー富士見進出10年 意気込み新た

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自社ほ場でレタスの収穫作業を進める社員

県内で農業経営者の育成を目指す農業生産法人「トップリバー」(御代田町、嶋崎秀樹社長)は、富士見町の富士見農場周辺で今季のレタスの収穫を始めた。冷涼な気候の富士見町に進出して10年余の間に、栽培を実践しながら技術や経営手法を学んだ7人が町内で独立。自社と独立就農者を合わせた作付面積は100ヘクタールに達し、遊休農地解消や雇用創出にも貢献する。24日は収穫開始式を行い、人材育成や高品質レタスの生産などへ意気込みを新たにした。

23~35歳の社員7人が3班に分かれ、パート、アルバイトと1班約10人の体制を組んでレタス、サニーレタス、キャベツなど5品目を生産。3月末から4月初めに定植したレタスが収穫期を迎え、同町瀬沢新田の自社ほ場に約20人が集まって開始式を行った。

富士見総責任者の嶋崎隼人取締役は「2年前の流行語になるが、今季の成功に向けてワンチームとなり、いい作物をお客さまに届けたい」とあいさつ。横浜市出身の新屋研人さん(23)は入社5年目を迎え、今季は第1農場の農場長を務める。「人材育成をしながら損益計算書ベースでの黒字化、集荷目標の達成を目指したい」と抱負を語った。

富士見農場の収穫開始式で意気込みを新たにするトップリバーの役員や社員、パート従業員ら=24日、富士見町瀬沢新田

同社によると、今季の出荷計画は御代田、富士見、川上の3拠点で5品目計100万ケース。富士見では35万ケースを目標に掲げる。大手スーパーや外食チェーンなどへの契約出荷が主だ。

2015年に町、県、JA信州諏訪と連携する夏秋レタス100ヘクタールプロジェクトを始動させ、当初の目標通り5年後に達成した。3~6年間の研修を経て町内に若手7人が根を下ろし、経営者として仕事に挑んでいる。

「地域のリーダーとなるような生産者を引き続き輩出したい」と嶋崎取締役。町産業課は「高齢化や耕作放棄地の増加など課題ばかりが挙げられる農業だが、町内では若手が躍動し、地域に活気、活力をもたらしている。トップリバーさんの存在は大きい」と話している。

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