昭和スタイルで米作り 飯島流ワーケーション

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5アールの水田に苗を移植し、熱心に手植えをする家族連れら

飯島町田切で今季、機械化が進む半世紀以前の”昭和スタイル”で米作りが行われている。リモートワークで仕事と休暇を両立させる飯島町の「飯島流ワーケーション」プレ事業の一環。ワーケーションで農業体験を提供する地元の生産法人「田切農産」が、忘れ去られた技術を復活させ、かつての農法の良さを見直そうと企画した。稲作の様子は動画で撮影しアーカイブ。来年度のワーケーション本格実施に向けて、企業などへの誘致PRにも活用する。

プレ事業で展開する体験プログラム「農業実践塾」は、町周辺の住民を募って実施。野菜と稲作の2コースがあり、次代への技術継承とワーケーションのPRを兼ねて昭和30年代ころを再現した米作りには5組が参加している。

田植え機導入後に主流となった箱育苗ではなく、狭い田んぼを使った昔ながらの苗代で4月下旬に種まき。1カ月経過して立派な苗に育ち、30日に田植えを行った。

昔ながらの苗代で種から育てた苗を収穫する参加者

この日は、子どもから大人まで約25人が参加して、苗を5アールの水田に移植。腰を曲げての慣れない作業だったが、熱心に黙々と手で植えた。

子どもたちと一緒に泥にまみれた駒ケ根市の中島哲也さん(40)は「稲作は高校以来。昨年長野市から帰郷し、農業に関わるきっかけになればと思い参加した。農業を通して地域が抱える課題も見えてくる。このような機会があると普通の会社勤めだと分からない部分に触れられるのでは」と話した。

稲作体験は今後、草刈り、稲刈り、脱穀などを予定。どの作業も機械に頼らない考えで、田切農産の紫芝勉代表は「昔ながらの農法を記録に残しておくことも大切。映像にした米作りの様子は、ワーケーションのホームページなどで公開したい」と話した。

飯島流ワーケーションは、町と町内の各種団体、飲食や宿泊業などが広く協力。農業を軸に町のさまざまな素材を生かして、自然や文化、人的交流など150ほどの体験プログラムを用意し、都会の企業などから誘客を図ろうと計画している。

農業実践塾は中途参加も可能。申し込み、問い合わせはアグリマルチワークプロジェクト事務局(電話080・5140・8582)へ。

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