縄文遺跡の市民ガイド育成講座 茅野市教委

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国宝土偶の出土状況が復元されいる「中ッ原縄文公園」。市民ガイドの候補地の一つにもなっている

茅野市教育委員会は、観光客などと市内の縄文遺跡を巡る「ちの縄文遺跡市民ガイド」を育成する。ガイドは高度の専門知識を得て現地を案内。参加者に地形や遺物の出土状況などを説明し、縄文人の生活や縄文時代の環境などを実感してもらう。将来は観光誘客にもつなげたい考えだ。

ガイド育成講座は今年度6月から11回コース(講義と解説実習など)を設け、早ければ来年3月に第1期生が誕生。翌4月から活動をスタートさせる計画だ。講義に先立つガイダンスを20、23の両日市尖石縄文考古館で開く。

これまでは、縄文検定(市教委主催)上級合格者が尖石縄文考古館(豊平)の館内展示物を中心に解説していたが、「国宝土偶の出土遺跡を解説付きで案内してもらいたい」といった要望が急増。これを受け市教委は「縄文人の生活していた環境も肌で分かる」とし、遺跡での案内役を今年度から育てる。

対象者は縄文検定上級合格者と中級合格者に加え、諏訪6市町村を含む日本遺産「星降る中部高地の縄文世界」構成文化財のある自治体在住者。上級合格者は今年度1年、中級合格者とその他の参加者は来年度までの2年間で修了となる。縄文検定は2010年度から始まり、上級合格者は56人、中級合格者は197人いる。

ガイドする遺跡は、例えば国宝土偶「仮面の女神」が出土した中ッ原遺跡(湖東)は公園化され、土偶が出土した場所に発掘した状態でレプリカが置かれており「縄文人の土偶への思いも直接伝わり、縄文文化のすばらしさに触れてもらえるのではないか」(市教委)という。

計画だと、第1期生は10人ほどを見込む。ちの観光まちづくり推進機構と連携し、ゆくゆくは旅行プランなど商品開発も見込み、新型コロナウイルス感染の終息後は修学旅行、外国人観光者の案内も見込んでいる。

市内の縄文遺跡は237カ所。国指定特別史跡の尖石遺跡(豊平)や国宝土偶「縄文のビーナス」が出土した棚畑遺跡(米沢)などがある。

ガイダンスは両日とも午後1時30分からで、ともに定員40人。1日から申し込みを受け付ける。問い合わせ、申し込みは尖石縄文考古館(電話0266・76・2270)へ。

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