2021年6月3日付

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山麓から見渡す雄大な八ケ岳の山並み。裾野が広く感じられるためか「標高が3000メートル近くでも圧迫感はあまりないのが特徴」と茅野市職員は言う。初心者でも登りやすいとされるこの連峰も本格的な夏山シーズンを迎えた▼例年6月第1日曜日は、八ケ岳観光協会などが主催する八ケ岳開山祭の日。主峰・赤岳(2899メートル)と北横岳(2480メートル)で実施しているが、新型コロナウイルスの影響で今年も山頂での開山祭は中止になった。原村観光連盟は阿弥陀岳での開山祭を関係者のみ出席して行う予定だ▼かつて赤岳や中腹の山小屋での開山祭を数回取材した。晴天の山頂は格別。登り慣れない身にとっては厳しい山歩きだが登り切った達成感は、下界の悩みを忘れさせてくれる。山小屋の多様な食事メニューや水洗トイレが新鮮だった記憶がある。雨に降られたこともあったが、思い出に残った▼アウトドア雑誌の「ランドネ」が八ケ岳を特集している。コケの森の散策や蓼科山の山頂の魅力、山小屋を拠点にした山歩きなどを編集部員やライターが情報発信している。季節によって、山によってさまざまな表情を見せる連峰。楽しみ方も多様だと感じた▼開山祭は中止になったが、これから夏山を楽しむ人は多いだろう。コロナ禍での救助は困難さを増すため、登山者は遭難しないよう安全登山の意識が大切になる。ペースを守ってゆっくりと。

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