ササ刈り継続が効果 ニッコウキスゲ復活の車山肩

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今夏ニッコウキスゲが復活した霧ケ峰・車山肩の東側区域でササを刈る参加者

今夏ニッコウキスゲが復活した霧ケ峰・車山肩の東側区域でササを刈る参加者

秋のササ刈りを続けたことで今夏、ニッコウキスゲが復活した霧ケ峰・車山肩(諏訪市)東側区域で7日、3年目の刈り取り作業があった。県や市、地権者、一般ボランティアら約40人が参加。ササの勢いを抑えて草原植生を豊かにする狙いで、約1ヘクタールの範囲で機械を動かした。面積はこれまでと同じだが、訪れた人が黄色い花を観賞しやすくするため、車山山頂に通じる遊歩道(登山道)沿いに刈り取り範囲を変えた。

車山肩と富士見台のニッコウキスゲ群落の間にある同所では7月、地表を覆うササを減らしたことでキスゲの花芽が再生し、カメラを向ける人も目立った。一帯を所有する霧ケ峰高原牧野農協の伊藤正彦組合長は「一面が黄色くなった昭和30年代前半の光景に近づき、自分自身もすごく感激した」。これまでの作業協力に感謝し、ササ刈りの継続に意欲を見せた。

実施主体の霧ケ峰自然環境保全協議会によると、刈り取り範囲は縦50メートル、横200メートルの「横長」だったが、遊歩道に近づける形で縦横100メートルに変更した。ニッコウキスゲは観光資源でもあり、隣接地のように近い将来「名所」にしたいとの思いがある。

植物の再生効果を調べている協議会座長の土田勝義・信大名誉教授は「ニッコウキスゲのみならず、マツムシソウやアキノキリンソウなど秋の花も増えた」と説明。「霧ケ峰が再生しつつある。継続すればもっと良くなる」と期待していた。

17日には車山肩西側区域でレンゲツツジを、28日には霧ケ峰の玄関口・園地周辺でススキを減らす作業を行い、引き続き多様な植物が育つ環境を目指していく。

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