尖石石器時代遺跡 修繕や集落復元軸に整備

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尖石石器時代遺跡の環境整備の一環で伐採を計画しているカラマツなどの人工林

茅野市教育委員会は国特別史跡「尖石石器時代遺跡」(同市豊平)の第2期整備基本計画を策定した。「自然に彩られるムラ、5千年の音色につつまれる縄文のたたずまい」をキャッチコピーに、傷みのある箇所を修繕して遺跡を保存し、縄文時代の集落復元などにも力を入れる。市教委文化財課は「しっかり保存して遺跡のらしさを出し、価値を高めたい」としている。

整備計画期間は2021~30年度の10年間。今年度は園路に英語や中国語、ポルトガル語、韓国語による説明板を整備する。市道沿いに植わる人工林のカラマツなど約130本の伐採も予定している。今年度の事業費は約500万円で、国や県からの補助を一部見込んでいる。

集落復元は27~30年度に与助尾根地区の竪穴住居建て替え工事をする見通し。現在6棟あるうち4棟は遺跡内の森にあるクリやナラ材を活用して建て替える予定。残り2棟は住居の基礎や骨組みを復元し、縄文集落のさまざまな場面を見てもらう計画だ。

他に与助尾根地区の南斜面を盛り土して保護したり、「縄文の水場」を設けたりする。基本計画では第3期整備(31~40年度)の方針も示し、「20年後に目指す姿」を描いた。同課は「案内板など必要最小限のもの以外は人工物をつくるのではなく、自然な状態を見てもらえるようにしたい」と話している。

同遺跡は縄文時代中期の大規模集落跡で1952(昭和27)年に特別史跡指定。2021年3月に追加指定されて現在の面積は8万4280平方メートル。第1期整備は1999~2008年度に実施している。

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