茅野市高部公民館完成祝う 藤森照信さん設計

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竣工を祝いテープにはさみを入れる関係者。大広間の天井の木の枝からは区民が和紙で飾りを作った照明もつる下がっている

茅野市高部区(藤森芳久区長)は6日、同区出身で東大名誉教授の建築家、藤森照信さん(74)=東京都=が設計した高部公民館の竣工式を開いた。木造平屋の建物で、皮をむいた丸太のヒノキ柱が屋根を抜き、外壁を焼き杉の板張りにするなど独創的な造り。区民ら約60人が参列し、新たな拠点の完成を祝った。

式で藤森区長(69)は「近年、鉄骨構造が主流の中、あえて木造にし、木造の魅力を存分に発揮した趣のある斬新な公民館」と祝福。「子どもから年配者まで憩いの場として高部発展のため使わせていただく」と語った。

経過報告をした立石良忠建設委員長(72)は、藤森さんが「快く設計を引き受けてくれたときには天にも昇る気持ちだった」と振り返り、新公民館は「すばらしい財産になる」と喜んだ。

藤森さんは、当初から区民参加型の建築工事を望んでいただけに、女性を中心にして和紙を貼って作った照明飾りを例に「うまくいったのは区民の皆さんのおかげ。私もうれしい」と寄せ、愛される公民館になってもらえれば―と希望した。

新公民館は木造2階建ての公民館が老朽化したのに伴い建設した。旧公民館を取り壊した跡地に昨年7月に着工し、新築(延べ床面積約270平方メートル)した。総事業費は約9200万円。

大広間などの照明飾りのほか、地元の山から伐採されたヒノキの皮むきや外壁の焼き杉づくり、屋根の銅板たたきなどに区民が携わった。区のシンボルとして火の見やぐらに見立てて立てた丸太上部には半鐘をつるした。

設計・監理の藤森さんと諏訪n(すわん)設計企画(茅野市)、施工のカネトモ(同)、田村建設(同)にそれぞれ感謝状が贈られた。

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