2021年6月8日付

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菅政権発足後初の国政選挙となった参院補選が行われた4月25日は、この日に東筑摩郡生坂村で実施された村議選にも注目していた。議員のなり手不足解消のため、議員報酬を引き上げて迎えた改選だ▼候補者が定数8を1人上回り、20年ぶりに行われた選挙戦。開票の結果、40代以下の3人が上位で当選。若手は47歳の議員1人だった改選前から、顔ぶれが若返った。久しぶりの選挙を含め、今回に限れば若者の立候補を後押しする効果があったと言えそうだ▼村議会は昨年12月、55歳以下の議員報酬を月額18万円から30万円に引き上げる条例改正案を全会一致で可決した。勤めを辞めてまで議員になれないという若者が、少しでも手を挙げられる環境を整えたい―。議案を提出した村議は提案理由をこう説明した。30万円は同村議会の議長報酬26万7千円を上回る▼多くの市町村で議員の高齢化や無投票改選が目立つようになり、議員のなり手不足は全国的な課題となっている。対策として議員報酬増額のほか、議員を非専業としたり、兼業や兼職の禁止を緩和したりする方法も各方面で検討されているそうだ▼月額の議員報酬が17万5千円の中川村議会が、やはりなり手不足解消に向け議員報酬に関する住民アンケートを行うという。「民主主義のコスト」に向き合い、将来の活力ある地域づくりへの妙案を打ち出せるか。村議会の取り組みを注視したい。

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