2016年09月09日付

LINEで送る
Pocket

この夏、自宅から徒歩でも行ける距離にあったコンビニが店を閉じた。店舗は、店が開いていたときと違って、ひっそりした雰囲気が漂う▼駅から割と近い市街地に位置していた。店舗スペースはそれほど広くなくて品ぞろえも豊富ではなく、駐車場は数台分の“昔ながらの店“といった風情。幹線道路沿いや郊外に建つコンビニに比べ、利便性などの面からは利用しやすいとは言えなかったが、何かの折には重宝していただけに、物寂しさを感じる▼駅前や市街地で多くの商店や事務所が営業を終了し、「シャッター通り」といわれる状態が全国的な問題となって久しい。自宅から離れた大型店などへ出掛けることが難しい高齢者にとっては、歩いて買い物ができる商店街は貴重な存在に違いないと思う▼諏訪市のJR上諏訪駅前では、民間事業者が開発を構想している。地域住民からは「利用しやすくて気軽に買い物ができる店がほしい」の声が聞かれる。駅前の活性化につながることが期待される▼茅野市の市民活動団体と市議有志が行った調査によると、市内の75歳以上の高齢者の2割近くが、移動手段がなく自力で買い物や病院に行くことができないことが分かった。高齢者に手軽な交通手段をどう整備するかという課題にも直面する。超高齢社会を迎えている日本。調査に寄せられた「将来、運転できなくなったら困る」の不安は他人事ではない。

おすすめ情報

PAGE TOP