御用材8本決まる 諏訪大社上社本見立て

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2022(令和4)年の諏訪大社御柱祭の上社御用材8本を決める本見立てが9日、茅野市玉川の御小屋山であった。伊勢湾台風による倒木などでモミが減り、1998(平成10)年以降の4回は下諏訪町、立科町、辰野町から調達しており、92(同4)年の御柱祭以来30年ぶりに御小屋山にある諏訪大社社有林から確保した。御小屋山に入った大総代は「どれも素晴らしい柱」と感慨深げに話した。

新型コロナウイルス感染防止のため入山を制限した。終了後に上社本宮で会見した、諏訪大社上社大総代会でつくる御柱祭安全対策実行委員会によると、神職や上社大総代、見立てや伐採などの神事に代々奉仕する茅野市神之原の山作り、森林保護に取り組む「杜と泉を護る会」から約40人が参加した。

美濃戸口にある八ケ岳山荘の駐車場に集合して山へ。午前9時10分ごろから麓にある御小屋明神社の祠の前で御小屋明神社祭を行い、8本のうち最も太い目通り300センチの本宮一から本見立てを開始。前宮一、前宮四、本宮二、本宮四、前宮三、前宮二、本宮三の順に回った。

昨年の仮見立てが中止になったため、今年4月までに大社や山作りなどで絞り込んだ8本を改めて確認。山作りの代表者が候補木について説明し、北島和孝宮司が御柱用材として決定してよいか諮ると、参加者から「異議なし」の声が上がった。

御柱用材にはしめ縄や、「本宮一之御柱」などと墨書きした新しい木札が取り付けられた。祝詞がささげられ、北島宮司が御用材であることを示す神器「薙鎌」を木づちで打ち込んだ。同11時ごろまでに本見立てを終了したという。

同実行委の笠原透実行委員長(74)=諏訪市中洲神宮寺=は「立派な柱を見立てることができた。(今後)伐採され、諏訪大社に建立できるありがたさをつくづく感じる。日常が戻り、通常の御柱祭ができればと思う」と願った。

御用材の伐採は通例だと御柱年の3月に行われる。

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