2021年6月11日付

LINEで送る
Pocket

出店ラッシュが続く富士見駅前商店街に先月、「朝喫茶ちっと」が開店した。富士見町産米の炊き立てご飯とみそ汁、おかずの朝ごはんセットが看板メニュー。地元野菜がごろごろ入るみそ汁をすする。日本人で良かったと実感する瞬間である▼オーナーの五味美香さんは町の元職員。大好きな朝ごはんの店を構えたいと早期退職して開業した。小料理屋だった店舗を改装し、昭和の雰囲気も感じさせるレトロモダンな空間に。昔ながらの喫茶店巡りが趣味で、好きな物を”ごちゃまぜ”にしたと笑う▼「ちっと」は「少し」を意味する方言だ。カウンターのみ6席の店の小さなサイズ感と、「ちっと朝飯でも」と気軽に立ち寄れる場にしたいとの思いから使った。控えめな性格の五味さん。開店を告げる記事が大きな扱いになり、「ちっとの記事でいいって言ったのに…」とやんわりと言われた。朝のそんな会話でも元気をもらえる▼とりわけ朝が早い農家にとってもありがたい店であろう。持ち帰り用のおにぎりもある。昭和生まれのおじさんにとって懐かしメニューの充実もうれしく、クリームソーダを飲むと、昔のカネジョウ(岡谷)のレストランの景色がよみがえってきた▼デザートを中心に新メニューの開発にも意欲的な五味さん。町特産の真っ赤な食材を使ったクリームソーダも試作中とか。「ちっと」どころか「めた」気になる朝喫茶である。

おすすめ情報

PAGE TOP