2021年6月12日付

LINEで送る
Pocket

「線状降水帯」という言葉をしばしば耳にするようになった。雨雲が列をなし、同じ場所に長時間にわたって雨を降らせる状況で、気象庁の定義によると「線状に伸びる長さ50~300キロ程度、幅20~50キロ程度の強い降水をともなう雨域」という▼気温の上昇が関係あるともいわれ、地球温暖化との関連も指摘されるため、無関心ではいられない。過去の弊紙を見渡すと2014年の広島県、15年の茨城県、18年の西日本、昨年7月の熊本県などで豪雨の際に線状降水帯が発生したことが報道されている▼社会に浸透しつつあるキーワードで発生の情報を求める声があるとして、気象庁は最近、この言葉を使って危険度の高い状況を解説できるよう客観的な基準を設定した▼新しい基準は6月17日から運用されるので今後、報道される機会が増えるだろう。心にとめておきたいが、「この情報が発表されていなければ安全」というわけではない│と気象庁も断っている。市町村からの避難情報など、ほかのさまざまな情報と併せて判断する必要がある▼耳慣れない新しい言葉を使うことで危機感を高め、逃げ遅れを少しでも減らす狙いもあるのではと想像する。新しい言葉を見聞きするとつい、今年の新語・流行語大賞に選ばれたりするのだろうかなどと考えてしまうのだが、しっかり周知されたほうがいいと思う一方で、使われる機会が少ないことを祈りたい。

おすすめ情報

PAGE TOP