高齢者に付き添い「買い物ツアー」 富士見

LINEで送る
Pocket

久保さんと馬淵さんの付き添いを受けて、お茶休憩や商店街巡りに向かう瀬沢区の女性=10日午後、JR富士見駅前

富士見町机の合同会社「つくえラボ」が、高齢者の買い物に付き添い補助する「お買い物ツアー」を、同町瀬沢区を中心としたエリアで試行している。共同代表の久保有美さんと馬淵沙織さんが付き添い、町中心部までの往復から店内での買い物、荷物運びまできめ細かくサポート。参加した高齢者は「自分の目で見て、欲しい物が買えてうれしい。若いお二人が付いてくれて安心感もある」と顔をほころばせている。

町中心部への交通手段はあるものの、加齢に伴う聴力や身体機能の衰えなどで電話予約や乗降が難しく、「1人では利用しにくい高齢の方々も多い」と同ラボ。セルフレジやタッチパネル式の機器の普及もあって「1人での買い物も不安」という声を聞くようにもなり、一連の流れで支援する必要性を感じたという。

10日は、瀬沢区の91歳の女性と、運転免許証の返納を検討する78歳の女性がツアー参加費を支払い、町社会福祉協議会の特別会員となっている同ラボが借りた社協の車両で買い物へ。久保さん、馬淵さんとスーパーやドラッグストアを訪れ、生鮮食品やパン・菓子類などを購入した。

既存の交通手段を使った1人での買い物では「荷物が重くならないように心掛けている」というが、この日は荷物運びまで手伝ってくれる頼もしい存在がおり、「たくさん買い物ができました」とにっこり。JR富士見駅前のゲストハウス「KARAI」でお茶休憩をし、「久しぶり」という駅前商店街を巡った。

同ラボでは、町内飲食店のテークアウト(持ち帰り)メニューを楽しむ日や集落への移動販売に、お買い物ツアーを加え、外出機会や「自分で選ぶ楽しみ」をより増やしたい考え。今後は町商工会が運営するデマンド交通「すずらん号」、JAの買い物バスなど既存交通を活用した付き添いを主にしていく意向だ。

「一緒にお買い物に出掛けてみると、たくさん歩いて心身の健康維持にも役立つと感じた」と久保さん。「家族に頼むのも申し訳ないと、外出を諦めている方々もいる。買い物は一つの社会参加。生活の楽しみになるような買い物ツアーを続けていきたい」と話している。

おすすめ情報

PAGE TOP