認知症高齢者保護へ 諏訪市が見守りシール

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市民の間に理解が広がれば認知症高齢者の保護に役立つと期待される見守りシール

諏訪市は、認知症のため自宅に帰れなくなった高齢者の早期発見、保護につながる見守りシールの交付を始めた。専用の二次元コード付きシールをあらかじめ衣服などに貼り付けておき、発見者にスマートフォンで読み込んでもらうと家族に通知メールが届く仕組み。認知症高齢者や家族にとって安心な地域となるよう周知に力を入れる。

ケアマネジャーらと相談し登録シートに必要事項を記入して市に届けると、シールが交付される。対象の認知症高齢者の衣類などに貼っておくと、行方不明になった場合に発見されやすくなる。発見者が二次元コードを読み込むと家族に通知メールが届き、家族と発見者の間でのみ使えるチャット形式の伝言板で連絡を取り合う。

運用効果を高めるには、事業や二次元コード付きシール自体の認知度の向上が求められる。市高齢者福祉課によると、登録者は14日現在わずか3人で、シールの認知度も低い。「より多くの皆さんに知ってもらうことが大事」と語る。行方不明になったとみられる高齢者を発見した際にも、本人の正面から一言声を掛け、了解を得てからコードを読み込むなどのマナーの定着も必要になりそうだ。

同課によると、日常生活に支障をきたす認知症高齢者は昨年10月の時点で市内に約1800人。団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる2025年には約2100人になると想定している。

認知症高齢者やその家族にとって暮らしやすい地域づくりには、市民の理解と協力が不可欠。同課は「二次元コードが付いていることで声掛けはしやすくなると思う。認知症高齢者が迷子になった場合の本人や家族の心配はとても大きい。この事業が広く浸透することを願う」と話している。

シールはアイロンで貼り付ける耐洗タイプと夜間でも光る蓄光タイプがある。事業費は22万円。問い合わせは同課(電話0266・52・4141)へ。

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