2021年6月18日付

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新鮮な魚が並ぶ店頭で、客の中に知人男性を見かけた。外出自粛の時間を生かして魚のさばき方を練習しているという。「アジはマスターできた」とちょっと誇らしげ。家族が笑顔で食卓を囲む光景が思い浮かんだ▼密を避けた休日の楽しみ方がだいぶ定着した。週末ともなると湖畔や公園は散歩にマラソン、木陰で弁当を広げてピクニックとにぎわう。一日中、野天で過ごすも自宅に帰るも気分次第―という近場ならではの気軽な良さも知った▼健康づくりや体質改善に目覚めた人も少なくない。朝な夕なウオーキングをする人がとみに増えた。ただ「気分はいいが、体力や筋力の強化は実感がいまいちで」なんて声も聞く。富士見高原病院の理学療法士、古賀慎也さんによれば歩き方にもコツがあるそうだ▼目線は30メートルほど先を見て、3分間はゆっくり、次の3分間は速く歩く。これを5セット繰り返すと1日1万歩と同じ効果があるという。速歩は「青信号を小走りして息が弾む程度」でかかとからの着地も意識して、とアドバイスする▼世間が有意義な過ごし方に意識を向ける中、時勢に動じないのが中高年のお父さんたち。頼もしいが半面、外出自粛を味方につけてテレビ前の指定席を日がな温め続ける姿を家族や行政の保健・介護担当者はちょっと心配している。気分が湿る時期ではあるけれど、取りあえず背筋を伸ばすことからお勧めしたい。

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